【2017年12月】歌舞伎座の十二月大歌舞伎を着物で観劇【東京一泊旅行①】

歌舞伎座の十二月大歌舞伎を着物で観劇しました。
襲名披露でもないし、お正月でもないので、カジュアルな着物です。

↓新幹線の窓から富士山が見えました。
富士山

いつもは新幹線からJR山手線に乗り換えて有楽町で下車するのですが、この日は向かいの電車に乗ったせいか、有楽町でいつもと違う出口に出てしまい、日比谷駅までやたらと歩く羽目になりました。
日比谷駅からは日比谷線に乗って、東銀座に向かいます。
歌舞伎座

十二月大歌舞伎 第一部

源平布引滝 実盛物語

愛之助さんが斎藤別当実盛、片岡亀蔵さんが瀬尾十郎を演じています。(亀蔵さんがお二人になったので、ややこしいですね。) 爽やかな捌き役と憎々しい敵役です。
史実とはいろいろと違うのですが、お芝居(それも歌舞伎)でそんなことをいうのは野暮でしょう。
孫を思う瀬尾には泣かされますし、颯爽と馬で去っていく実盛はかっこいいです。
「義賢最期」と続けて見たいですね。

新古演劇十種の内 土蜘

お能の「土蜘蛛」をベースにした演目だそうですが、お能の方は見たことがないです。
大江山の酒呑童子を退治したことで有名な源頼光のもとへ土蜘の精がやってきて、いろいろあって退治されてしまうお話です。(などと書くと身も蓋もないですね。)
間狂言に出てくる小姓役の亀三郎君が可愛いです。

歌舞伎座

十二月大歌舞伎 第二部

↓めでたい焼きです。これを食べるために3階までエスカレーターで上がります。
めでたい焼き

中に紅白のお餅が入っています。あったかくて美味しいです。

らくだ

中車(香川照之)さんが気の弱そうな紙屑屋久六、愛之助さんが腕に彫り物を入れたコワモテのやたけたの熊五郎を演じています。
熊五郎に振り回されっぱなしだった久六がお酒を飲んで、熊五郎を振り回す側に回るところが面白いです。
この二人のやり取りとドタバタが面白いのですが、陰の(真の?)主役はらくだの宇之助を演じる片岡亀蔵さんだと思います。(タイトルも「らくだ」ですしねぇ。)
死体の役なのですが、「え? もしかして、生きてるの…?」と思わせる動きが絶妙です。
ストーリーもあってないようなものですし、わかりやすくて楽しめます。

倭仮名在原系図 蘭平物狂

○○実は△△のオンパレードで、いまいち物語はわかりにくいです。派手で長い立ち回りが見どころです。
花道で役者さんが梯子に登って天辺に足をひっかけて逆さになって、その梯子に松緑さんが登って、さらに梯子が倒されて… 上手く説明できないので実物を見ていただきたいのですが、とにかくすごいです。
身体を丸めた人の上をトンボで超えたり、屋根からトンボ返って飛び降りたり、お弟子さんたちが頑張ってます。
この物語では親子の愛情が描かれていて、松緑さんと左近君の実の親子が演じていることもあり、じーんとします。
在原行平役の愛之助さん、大江音人役の坂東亀蔵さんも素敵でした。

この日の着物

塩沢紬に月の砂漠(らくだ)の帯、山吹色の帯揚げ(松葉の刺繍入り)と帯締め、クマのブローチを帯留め代わりにしました。
着物

襦袢はテディベアです。反物を広げたらクマと目が合ってしまい、ついつい買ってしまいました。
襦袢

着物の上に紫色で笹の模様の羽織を着ました。

↓以前の歌舞伎観劇の記事はこちらです。↓

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【2017年11月】西村屋ホテル招月庭と温泉寺(御朱印紹介)【兵庫県豊岡市②】

観劇後、城崎温泉まで移動して、西村屋ホテル招月庭に泊まりました。
温泉があって、お料理も美味しくて、とても素敵なお宿です。
ほのかにお香?の匂いが漂っていて、ほっと落ち着きます。

↓お部屋です。お友達と3人で泊まりました。
西村屋ホテル招月庭のお部屋

西村屋ホテル招月庭の夕食

カニも美味しかったですが、但馬牛がすごく美味しかったです。
西村屋オリジナルの日本酒も美味しかった~。
たくさん食べてお腹いっぱいになりました。大満足です。
西村屋ホテル招月庭の夕食

お風呂には夜と朝の2回入りました。
露天風呂、ミストサウナ、ジャグジーがあって、のんびりできます。
基礎化粧品もそろっています。
お風呂上りに飲むオレンジジュースが美味しいのです。

西村屋ホテル招月庭の朝食

朝食はバイキングです。
パンなど洋食メニューもたくさんありますが、やはり旅館では和食が食べたくなります。
西村屋ホテル招月庭の朝食

朝起きたら雨が降っていて少々憂鬱な気分になりましたが、チェックアウトを済ませて外に出る頃には晴れていました。
着物はスーツケースに入れて宅急便で家に送り、この日は洋服で観光しました。

 

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城崎温泉ロープウェイ

ロープウェイ乗り場まで階段を上らないといけません。
ロープウェイの乗車券、温泉寺の拝観券、城崎美術館の入館券がセットになっている切符を購入しました。
観光によい季節だったからか、ゴンドラは満員でした。
大師山頂駅で降ります。

↓かに塚がありました。
かに塚

温泉寺 奥の院(大師堂)

大師堂の名前の通り、弘法様が祀られていました。
温泉寺 奥の院(大師堂)

↓御朱印です。お賽銭箱にお代を入れて、書置をいただきました。
温泉寺 奥の院(大師堂)の御朱印

↓かわらけ投げの的です。
かわらけ投げの的

↓展望台からの眺めです。
展望台からの眺め

再びゴンドラに乗って、温泉寺駅で下車します。

城崎美術館

温泉寺所蔵の古文化財が展示されています。
道智上人ご巡錫1300年記念の特別展覧中で、弘法大師御筆の「尊勝曼荼羅」と後鳥羽法皇御宸筆の「愛染明王」を見ることができました。
城崎美術館

 

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温泉寺 本坊・本堂

お寺の方が案内してくださいました。
千手観音様を拝観し、ゆっくりお参りすることができました。
御本尊の十一面観音様は秘仏ですが、33年ごとにご開帳されます。
来年から3年間ご開帳されるとのことなので、また訪れたいです。
温泉寺 本坊・本堂

こちらにも書置きの御朱印がありましたが、薬師堂に伺えば手持ちの御朱印帳に書いていただけるとのことでした。

ロープウェイで城崎温泉駅に戻ります。

温泉寺 薬師堂

立派な山門には仁王像が安置されています。
温泉寺 薬師堂

住職さんがとても親切な方でした。
温泉の近くには温泉寺という名前のお寺が多いけれど、勅願寺はここだけだというようなお話を伺いました。

↓御朱印です。
温泉寺の御朱印

城崎温泉には他にも神社仏閣があるのでお参りに行きたかったのですが、帰りの時間がせまっていてタイムアウト。
また来年の永楽館歌舞伎に合わせて訪れたいと思います。

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【2017年11月】永楽館歌舞伎と出石街歩き~着物でお出かけ~【兵庫県豊岡市①】

モロッコ旅行記の途中ですが、こちらを先に書きます。

毎年11月初めに兵庫県豊岡市で開催される「永楽館歌舞伎」を見てきました。
新大阪から高速道路に乗って、出石へ向かいます。
途中、西紀のサービスエリアでお昼休憩取りました。ここのパン屋さんの黒豆パンが美味しいです。(1個買って、幕間に食べました。)

↓但馬牛カレーを食べました。
但馬牛カレー

出石街歩き

出石に到着してから、街をふらふら歩きます。
駐車場には観光バスが何台も止まっていてにぎわっていました。
出石

天気が良く、葉っぱも色づきつつありました。

諸杉神社

御祭神は多遲摩母呂須玖神です。
神さびた雰囲気でした。
観光客が数人歩いていましたが、社務所は無人でした。
諸杉神社

辰鼓楼

明治時代初期の時計台です。
池には錦鯉が泳いでいました。
辰鼓楼

辰鼓楼の通り沿いにある喫茶店でぜんざいとコーヒーをいただきました。
雰囲気のある素敵な喫茶店で、お練りの写真や愛之助さんの押隈が飾ってありました。
ぜんざい

お土産物屋さんに「コウノトリ育むお米」コーナーがありました。
手のひらサイズのカラフルなパッケージが可愛いです。
コウノトリ育むお米

 

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第十回 永楽館歌舞伎

永楽館は約350席しかないこじんまりとした芝居小屋です。
館内はほぼ枡席(座布団席)で椅子席が少しあります。脚の悪い方や、座布団に座るのが苦手な方は椅子席を頼むのが良いかと思います。
永楽館

舞台から近い花道横のよいお席でした。
永楽館

席につくと、ビニール袋、レインコート、雑巾のセットが置いてありました。むむむ…?
ビニール袋、レインコート、雑巾のセット

仙石騒動

ご当地出石のお家騒動を題材にした復活狂言です。
片岡愛之助さんが善悪2役早替わり、中村壱太郎さんが傾城とお殿様を2役早替わり、中村鴈治郎さんが捌き役、中村寿治郎さんと中村種之助さんが善の側のお侍でした。
神谷転(善役)の愛之助さんと仙石左京(悪役)の愛之助さんが1人2役でチャンバラをするのですが、どこで入れ替わってどこから出てくるのかを考えながら見るのも楽しいです。

幕間にお茶子さんがやってきて、「ビニール袋が2枚あります。1つに荷物を入れてください。もう1つに座布団ごと入ってください。その上からレインコートを着てください」と言われました。
念のため、雨コートも来ました。

↓その結果、とても歌舞伎観劇とは思えない姿に…!
レインコート着用

前2列にはこんな姿になった観客がずらりと並んで座っています。
それを見て噴き出しもせずにお芝居する役者さんってスゴイなぁ。

休憩後、舞台には池があり、愛之助さんが水をまき散らしての(わざとですよね?)熱演でしたが、池は上手側にあったので私はほとんど濡れませんでした。
「思ってたほど水が飛んでこなかった」とほっとしていたら、種之助さんの立ち回りで水が飛んできました。油断大敵ですね。本水の雨も降っていました。
役者さんが客席を走り回ったりして、大サービスでした。

最後は悪が裁かれ、善が復活してめでたしめでたしなお話でした。

弥栄出石賑

上方歌舞伎の古式手打ちにのっとって役者さんが登場し、いつもの口上とは趣向を変えての劇中口上がありました。
手拭巻きもありました。(私はとれませんでしたけど。)
口上が終わってから所作事「元禄花見踊」です。

永楽館でもお米(新米です)を売っていたので、買ってみました。
美味しかったですよ。
コウノトリ育むお米

 

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この日の着物

錦秋名古屋顔見世で着たのと同じ吹き寄せ柄の小紋と銀杏の帯です。襦袢はクリーム色に桜の花びら模様です。
半衿はピンクのハート柄、帯揚げは飛び梅の絞り、帯締めは白に紅色のアクセント付きにしました。
この日の着物

車内でうとうとしてしまったため、襟に少しファンデーションがついてしまいました。
ガード加工をしてあるので、たぶんきれいにしてもらえると思います。

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