【2019年11月】出石で「第十二回 永楽館歌舞伎」を観劇~着物でお出かけ~【兵庫県豊岡市②】

出石に向けて出発

旅館の送迎バスで城崎温泉駅に行き、そこから特急こうのとりに乗って、豊岡駅で下車します。さらに、全但バスに乗って、出石に向かいます。
田んぼに囲まれたのどかな道を通り、バスは時刻通りに進みます。
出石のバス停から永楽館はすぐ近くでした。

 

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第十二回 永楽館歌舞伎

なんと今回は、かぶりつきの真ん中というすごくよいお席でした。
永楽館は小さな芝居小屋なのでどこからでもよく見えますが、やはりかぶりつきだと迫力が違いました。

永楽館

↓「コウノトリ育むお米」の新パッケージが売ってました。
コウノトリ育むお米

思わず買って帰りましたが、これ、食べ終わっても袋を捨てられないじゃないですかー。

道成寺再鐘供養 仙石権兵衛出世噺

安珍・清姫の道成寺ものにご当地ヒーロー・仙石権兵衛の逸話を盛り込んだ新作歌舞伎です。
仙石権兵衛が愛之助さん、安珍が澤村宗之助さん、清姫が中村壱太郎さんです。
道成寺の鐘の下で白拍子花子が舞うところはまさしく道成寺ものですが、場面転換して「紀州山中一つ家の場」になると、なんだか雲行きがあやしくなってきます。

上村吉弥さんが仙石権兵衛の生き胆を食らおうとするコワ~い老婆(実は清姫の霊)、上村吉太朗さんが権兵衛さんに一目惚れして逃がしてあげる健気な娘で登場し、なんだか違うお話みたいです。
清姫の霊の怨みは恐ろしく、真っ赤な大蛇になって現れます。
権兵衛さんと大蛇が立ち回りをするのですが、この大蛇がすごいんです。
番附によると「石見神楽大蛇」だそうで、炎を噴きます。
これが歌舞伎座のような大きな劇場ならそれほど驚かないのですが、臨場感あふれる永楽館で炎を噴かれるとドキドキしました。

大詰は鬼女のような清姫と押戻の権兵衛さんが対決。
清姫が権兵衛さんを安珍と間違えて口説くというハプニング(?)がありましたが、無事清姫の霊は成仏し、権兵衛さんが鐘を担いで悠々と花道を去っていきました。

永楽館

滑稽俄安宅新関

安宅の関なので当然富樫左衛門が登場するのですが、愛之助さんのブログタイトルのような富樫ではなく、よぼよぼのおじいちゃんです。
次々やってくる通行人が一芸を披露しては、関所を超えていきます。

山中一つ家で老婆だった吉弥さんは、今度は綺麗な梅川です。吉太朗さんの忠兵衛との年の差カップルだったので、やたらつっこまれてました。
マイクを握りしめて熱唱する吉弥さんと目が合って(勘違いではなく、ちゃんと目が合ったと思ってます)、テンションが上がりました。

壱太郎さんの小桜姫は、大衆演劇のような衣装で、真っ赤な地に薔薇の柄の長襦袢(それも振袖の長襦袢です)が素敵でした。かぶりつきだったので、壱太郎さんの振りまいた花吹雪が着物にかかって嬉しかったです。
「半沢直樹」のBGMとともに国税局査察部統括官もやってきました。公演中にスペシャルドラマの発表があるなんて、タイムリーですね。
皆さんすごく芸達者で、とても楽しかったです。

バスと列車を乗り継いで帰宅

帰りは出石から豊岡駅までバスに乗って、特急こうのとりに乗りました。
時間通りに到着したのですが、乗り継ぎ時間が短くてハラハラしたので、来年は別ルートを考えようと思います。

 

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この日の着物

薄いピンク地に白のぼかしと吹き寄せの柄が入った小紋、ワインと葡萄と苺の柄の半幅帯(ポリエステル)、鶯色に千鳥模様の長襦袢に源氏香の柄のついた半衿です。
根付は木に五枚銀杏が彫られたものです。(昔、どこかの劇場か、その近くのお店で購入しました。)
中にはあしべの汗取り襦袢を着ており、足元は足袋ックスと裏がゴムの草履です。
ショールは宅急便で送ってしまったので、帯付きです。

この日の着物

↓油断して足が開いてますね。
この日の着物

↓前回の永楽館歌舞伎の記事はこちらです。↓

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【2018年10月】出石 永楽館歌舞伎~着物でお出かけ~【兵庫県豊岡市①】

出石の永楽館で開催される「第十一回 永楽館歌舞伎」を見に行きました。
毎年、Iさんと一緒です。
新大阪から出発して、西紀のサービスエリアでお昼休憩を取りました。

↓あんかけ揚げ麺を食べました。
あんかけ揚げ麺

野菜たっぷりで美味しかったです。
大阪を出発したときは晴れていたのですが、だんだんと雲行きが怪しくなり、いきなりざーっと雨が降りだしました。
「弁当忘れても傘忘れるな」とはよく言ったものです。

出石街歩き

天気が悪いので、外歩きはせずに、お店を見てました。
去年と同じ喫茶店に入って、アイスコーヒーを飲みました。

↓辰鼓楼です。
辰鼓楼

↓「湖月堂」さんで和菓子を買いました。
「湖月堂」の和菓子

「湖月堂」さんは永楽館の裏側?の通りにある和菓子屋さんです。お蕎麦も売ってます。
1つから買えますし、好きなお菓子を箱に詰めてもらえます。
私は権兵衛餅、沢庵饅頭、仙石焼をお土産用に箱に詰めてもらって、入佐山と湖の月をおやつ用に買いました。

 

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第十一回 永楽館歌舞伎

今回の席は花道の真横でした。(升席に座布団です。)
花道が近すぎて、役者さんのお顔が真上にあるような感じでした。
ずっと見上げていたので、首が痛い… でも、流れる汗まで見えるよい席でした。

↓晴れているのは翌日撮ったからです。
永楽館

御所桜堀川夜討 弁慶上使

片岡愛之助さんの弁慶、中村壱太郎さんのおわさ、上村吉太朗君が卿の君としのぶの2役、大谷桂三さんの侍従太郎、上村吉弥さんの花の井という配役でした。弁慶の拵えが、歌舞伎でよく見るイメージと違っています。
おわさとしのぶのやり取りに泣かされ、弁慶が泣くところでもらい泣きしました。

口上

愛之助さんは客席にいらした中貝市長(豊岡市の市長さんです)に来年の永楽館歌舞伎開催のお墨付きをもらっていました。
桂三さんは実はウイッグをつけているというお話、吉弥さんは一門の吉太朗君(我當さんの部屋子さんです)の紹介、壱太郎さんは豊岡の特産品の紹介とバラエティに富んだ口上でした。

神の鳥

これまで永楽館でかかったお芝居の中で、インターネットの人気投票で1位に選ばれた演目です。
私は弁天小僧に1票を入れました。(まさか南座の顔見世でかかるとは思いませんでした。)
ほぼ舞踊なのですが、物語が単純明快でわかりやすいです。
愛之助さんと壱太郎さんの狂言師夫婦と吉弥さんの傾城が美しくて眼福です。
最後は愛之助さんが早替わりで、荒事の恰好をした山中鹿之介幸盛として出てきて盛り上がりました。

見ている方は楽しいですが、早替わりはとても大変のようで、初演の時の詳しい様子が本に書かれています。

↓帰りに「コウノトリ育むお米」を買いました。愛之助さんのシールをいただきました。
「コウノトリ育むお米」

この日の着物

黒地のちりめんに銀杏柄の小紋、銀杏柄の袋帯、爽竹の長襦袢に黒猫の半衿、藤色に花模様の帯揚げ、白とブルーグレーの帯締めです。
暑いだろうと思って、あしべの汗取り襦袢を着ていきました。着物の上には薄手のショールを羽織ります。
念のために持っていった雨ゴートが役に立ちました。

着物

↓長時間座りっぱなしで着崩れてます。(行儀が悪いので…)

着物

この日はテレビカメラの撮影が入っていましたが、行儀悪く座っているところが映っていたら困るなぁ…

↓前回の永楽館歌舞伎の記事はこちらです。↓

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【2017年11月】永楽館歌舞伎と出石街歩き~着物でお出かけ~【兵庫県豊岡市①】

モロッコ旅行記の途中ですが、こちらを先に書きます。

毎年11月初めに兵庫県豊岡市で開催される「永楽館歌舞伎」を見てきました。
新大阪から高速道路に乗って、出石へ向かいます。
途中、西紀のサービスエリアでお昼休憩取りました。ここのパン屋さんの黒豆パンが美味しいです。(1個買って、幕間に食べました。)

↓但馬牛カレーを食べました。
但馬牛カレー

出石街歩き

出石に到着してから、街をふらふら歩きます。
駐車場には観光バスが何台も止まっていてにぎわっていました。
出石

天気が良く、葉っぱも色づきつつありました。

諸杉神社

御祭神は多遲摩母呂須玖神です。
神さびた雰囲気でした。
観光客が数人歩いていましたが、社務所は無人でした。
諸杉神社

辰鼓楼

明治時代初期の時計台です。
池には錦鯉が泳いでいました。
辰鼓楼

辰鼓楼の通り沿いにある喫茶店でぜんざいとコーヒーをいただきました。
雰囲気のある素敵な喫茶店で、お練りの写真や愛之助さんの押隈が飾ってありました。
ぜんざい

お土産物屋さんに「コウノトリ育むお米」コーナーがありました。
手のひらサイズのカラフルなパッケージが可愛いです。
コウノトリ育むお米

 

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第十回 永楽館歌舞伎

永楽館は約350席しかないこじんまりとした芝居小屋です。
館内はほぼ枡席(座布団席)で椅子席が少しあります。脚の悪い方や、座布団に座るのが苦手な方は椅子席を頼むのが良いかと思います。
永楽館

舞台から近い花道横のよいお席でした。
永楽館

席につくと、ビニール袋、レインコート、雑巾のセットが置いてありました。むむむ…?
ビニール袋、レインコート、雑巾のセット

仙石騒動

ご当地出石のお家騒動を題材にした復活狂言です。
片岡愛之助さんが善悪2役早替わり、中村壱太郎さんが傾城とお殿様を2役早替わり、中村鴈治郎さんが捌き役、中村寿治郎さんと中村種之助さんが善の側のお侍でした。
神谷転(善役)の愛之助さんと仙石左京(悪役)の愛之助さんが1人2役でチャンバラをするのですが、どこで入れ替わってどこから出てくるのかを考えながら見るのも楽しいです。

幕間にお茶子さんがやってきて、「ビニール袋が2枚あります。1つに荷物を入れてください。もう1つに座布団ごと入ってください。その上からレインコートを着てください」と言われました。
念のため、雨コートも来ました。

↓その結果、とても歌舞伎観劇とは思えない姿に…!
レインコート着用

前2列にはこんな姿になった観客がずらりと並んで座っています。
それを見て噴き出しもせずにお芝居する役者さんってスゴイなぁ。

休憩後、舞台には池があり、愛之助さんが水をまき散らしての(わざとですよね?)熱演でしたが、池は上手側にあったので私はほとんど濡れませんでした。
「思ってたほど水が飛んでこなかった」とほっとしていたら、種之助さんの立ち回りで水が飛んできました。油断大敵ですね。本水の雨も降っていました。
役者さんが客席を走り回ったりして、大サービスでした。

最後は悪が裁かれ、善が復活してめでたしめでたしなお話でした。

弥栄出石賑

上方歌舞伎の古式手打ちにのっとって役者さんが登場し、いつもの口上とは趣向を変えての劇中口上がありました。
手拭巻きもありました。(私はとれませんでしたけど。)
口上が終わってから所作事「元禄花見踊」です。

永楽館でもお米(新米です)を売っていたので、買ってみました。
美味しかったですよ。
コウノトリ育むお米

 

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この日の着物

錦秋名古屋顔見世で着たのと同じ吹き寄せ柄の小紋と銀杏の帯です。襦袢はクリーム色に桜の花びら模様です。
半衿はピンクのハート柄、帯揚げは飛び梅の絞り、帯締めは白に紅色のアクセント付きにしました。
この日の着物

車内でうとうとしてしまったため、襟に少しファンデーションがついてしまいました。
ガード加工をしてあるので、たぶんきれいにしてもらえると思います。

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