【2019年9月】南座の「東海道四谷怪談」を着物で観劇しました【日帰り京都】

新幹線で京都まで移動して、在来線を乗り継いで南座へ向かいます。
あいにくの雨予報でしたが、朝起きてどしゃ降りでなければ着物で行こうと決めてました。(雨予報だからと洋服にしたら結局降らなかったと、いうことがままあるので。)

南座 九月花形歌舞伎

着付けに時間がかかってしまい、ちょうど開場時間に到着しました。
人気役者が揃っているからか、満員御礼でした。

南座 九月花形歌舞伎

通し狂言 東海道四谷怪談

関西では26年ぶりとのことですが、傘寿記念の竹三郎さんの会で上演していますね。
(その時の伊右衛門役は仁左衛門様でした。)

民谷伊右衛門は愛之助さん。
ただかっこいいだけの悪い男で、元は塩冶の家臣です。
悪人なのは確かですが、割と行き当たりばったりというか、流されやすいタイプのような気がします。
お梅ちゃんとの祝言を断ったあたりまではお岩様への愛情が残っていて、崩れた顔を見て耐えられなくなったのではないかと思ってます。

 

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お岩様、佐藤与茂七、小仏小平の3役を七之助さん。火のついた提灯を抜けたり、宙乗りしたり、早替わりしたり、とにかく大活躍でした。
伊藤家から送られた“血の道の妙薬”(実は毒薬)を1粒も無駄にしないように飲む姿が切ない… それゆえ、騙されたと知った時の怒りはすさまじかったですね。

直助権兵衛は中車さん。
クセのある役がお似合いでした。
見せ場になるであろう三角屋敷の場が上演されなかったのが残念です。
役柄上仕方ないとはいえ、最後の「これぎり」に登場しないのは寂しいですね。

そして、按摩宅悦に上方歌舞伎塾の卒塾生の千次郎さん。(これって大抜擢ですよね?)
伊右衛門さんとお岩様にアレコレ用事を言いつけられて大変そう。
甲斐甲斐しく世話を焼く、人の好さそうな感じが出てました。

物語はわかりやすく、客席を驚かせる趣向があり、仕掛けも満載で面白かったです。
終演後、寄り道せずに帰りました。(ちょっと勿体なかったかな。)

 

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この日の着物

クリーム色に染めと金彩の入った付け下げ、茶色と薄紫に白が散らしてある袋帯、爽竹の洗える長襦袢に扇や菊の刺繍が入った半衿、臙脂色のグラデーションに花柄の帯揚げ、茶色とクリーム色に紫の柄が入った帯締めです。
着物の上には青緑のシースルーの塵除け(撥水加工済)を羽織り、中にあしべの汗取り襦袢を着ています。
雨予報だったので、付け下げには少し合わないと思いつつも裏がゴムの草履を履きました。結局降られなかったので、別の草履にすればよかったなぁ。

この日の着物

フォーマルにも着れるような単がほしいと思って仕立てた付け下げですが、2年ほど箪笥の肥しでした。
袖を通さないままもうひと冬越してしまっては着物が可哀相だと思って着ていきました。
銀杏にパールのついた銀のブローチを帯留め代わりにしようと思っていたのですが、そうすると帯締めの模様がお太鼓の中に入ってしまい、すごく地味になるのでやめました。

新幹線が暑くて汗をかいたので、着物はお手入れに出す時に汗抜きをお願いしようと思います。
長襦袢はその日のうちに洗ってます。

↓前回の歌舞伎観劇の記事はこちらです。↓

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【2019年6月】歌舞伎座で「六月大歌舞伎」昼の部を観劇【東京で観劇②】

築地のホテルに一泊し、朝、雨の中歌舞伎座に向かいます。
開演前に木挽町広場を見て回ります。

↓かぶきにゃんたろうの像がありました。
かぶきにゃんたろうの像

時間があったので、屋上庭園にも行きました。
晴れていればよかったのですが、天気が悪くて残念です。

屋上庭園

歌舞伎座 六月大歌舞伎 昼の部

歌舞伎座 六月大歌舞伎

夜の部の新歌舞伎に対して、昼の部は正統派の古典歌舞伎です。

 

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寿式三番叟

幸四郎さんと松也さんの三番叟が激しく踊ります。
疲れてうとうとしてしまったのですが、三番叟が足を踏み鳴らす時に、「バンッ!」と大きな音がするので、完全に眠らずにすみました。(あれ、板割れないのかしら?)
お二人とも涼しい顔で踊っていましたが、すごい運動量だと思います。

女車引

「車引」の三つ子の奥さんたち(魁春さん、雀右衛門さん、児太郎さん)が登場して踊ります。
短い一幕ですが、華やかです。

梶原平三誉石切

吉右衛門さんの梶原平三は、なんというか、オーラが違いますね。
名刀を手にしてにこにこ嬉しそうに見つめていたり、歌六さん演じる六郎太夫を助けようと思案していたり、わざとらしくないけど、見ていてわかるところがいいです。
梢役の米吉さんが本物の女の子みたいに可憐でした。あんな風に可愛く生まれたかった!

恋飛脚大和往来 封印切

仁左衛門さんの忠兵衛が素敵でした。
花道に立つ姿がすらりとしていて、江戸時代の体形じゃないと思いました。
小判がシャラシャラと手から零れ落ちるところがきれいです。
愛之助さんの八右衛門は、忠兵衛に向かって「味ぃ~な金であったなら…」とすごむところが怖かったです。
松嶋屋型の八右衛門は、成駒屋型の八右衛門よりイヤな奴になっているという印象を受けました。(成駒屋型の八右衛門はもうちょっと可愛げがあったように思います。)
そこが、忠兵衛が自分から封を切るか、うっかり封が切れてしまったかの違いかなぁとも思います。

 

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帰宅したら、ファンケルの株主優待の案内が届いていました。
何を選ぼうか迷います。
使ったことのない製品を選んでみようかな。

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【2019年6月】歌舞伎座で「六月大歌舞伎」夜の部を観劇【東京で観劇①】

横浜から東京に向かい、まずはホテルにチェックインをすませました。
外に出たら、雨が降ってました。

歌舞伎座 六月大歌舞伎 夜の部

歌舞伎座 六月大歌舞伎

久しぶりの歌舞伎座です。
なかなかチケットが届かなくてやきもきしたのですが(夜の部は早々に売り切れ)、無事観劇できてよかったです。

 

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月光露針路日本 風雲児たち

歌舞伎なのに全編舞台がロシア(と海の上)です。
幸四郎さん、猿之助さん、愛之助さん、白鸚さんがメインキャストの、一風変わった歌舞伎でした。
冒頭に現れた教授風の松也さんがいい意味で胡散臭かったです。(後から登場する八嶋智人さんもすっごく胡散臭かったなぁ。)
途中、ロシア語だけで物語が進む場面があり、字幕がほしいと思いました。

幸四郎さん演ずる大黒屋光太夫はカムチャッカからサンクトペテルブルクに移動してましたが、飛行機のない時代にすごいですよね。(日本の隣からフィンランドの隣まで移動してるんですから。ロシアって本当に広大です。)
ソリを引くシベリアンハスキーたちが可愛かったです。

風雲児たち

猿之助さん演ずる女帝エカテリーナ2世が「ロシアはゆるがぬ」と豪語する場面では、エカテリーナ宮殿やクレムリンの武器庫の宝物を思い出して、さもありなんと思いました。
白鸚さんのポチョムキンははまり役でした。
竹三郎さんと寿猿さんのカップルが素敵で、「いくつになってもときめきを忘れちゃダメよね」と思いました。

仲間がだんだんと減っていき、庄蔵と新蔵(猿之助さんと愛之助さん)は自ら別れを選んだのに、土壇場で「日本に帰りたい!」と光太夫にすがる場面がリアルでした。
最後、日本を目の前にした光太夫の台詞には、涙、涙…
切ない気分を残しつつも、カーテンコール&スタンディングオベーションで心地よく終わったという感じです。

 

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終演後、東京在住の友達と待ち合わせ、お酒を飲みながら色々話しました。
この年になると、人生いろいろありますね。(しみじみ)

↓スパークリングワインとチーズです。
スパークリングワインとチーズ

流石に銀座のお店は結構なお値段でした。(美味しかったですが。)

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続きます。

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